一般的に、ステンレス鋼は引張強度および降伏強度の面でアルミ合金を上回ります。たとえば、ステンレス鋼 SUS304の引張強度は約520~750MPaであるのに対し、アルミニウム 6061-T6は通常310MPa程度です。高強度ステンレス鋼のSUS630(17-4PH)は1,000MPaを超えることがあり、構造用や荷重支持用途に最適です。一方、アルミニウム 7075-T6は570MPaに達する高強度を誇りますが、長期的な耐摩耗性や疲労強度はステンレス鋼より劣ります。
絶対的な強度はステンレス鋼に劣るものの、アルミ合金の密度はステンレス鋼の約1/3しかありません。そのため、アルミニウムは強度対重量比に優れており、航空宇宙、自動車、ロボット工学など、軽量化が重視される分野で理想的な素材です。
特性 | アルミニウム 6061-T6 | アルミニウム 7075-T6 | SUS304 ステンレス鋼 | SUS630 ステンレス鋼 |
|---|---|---|---|---|
密度 (g/cm³) | 2.70 | 2.81 | 7.93 | 7.75 |
引張強度 (MPa) | 310 | 570 | 520~750 | 930~1,180 |
耐食性 | 良好 | 中程度 | 非常に優秀 | 優秀 |
加工性 | 非常に良い | 普通 | 中程度 | 中程度 |
アルミニウムは原材料費および加工コストの両面で、一般的にステンレス鋼よりも経済的です。2024年時点の参考価格:
アルミニウム 6061-T6:約 $2.5〜3.0/kg
アルミニウム 7075-T6:約 $4.0〜4.5/kg
ステンレス鋼 304:約 $5.0〜6.0/kg
ステンレス鋼 17-4PH:約 $7.5〜9.0/kg
アルミニウムは密度が低いため、部品1個あたりの重量が軽く、輸送コストの削減や切削性の向上による加工時間短縮にもつながります。特に大量生産や高速CNC加工プロジェクトでは、非常に経済的な選択肢です。
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